○ 生物浄化法とは
河川水や地下水を飲料水にするための浄化方法の1つ。 砂層でゆっくりとろ過され、きれいな水ができると認識されていたことから 緩速ろ過と呼ばれている。 しかし物理的な「ろ過」だけでなく、そこに棲息する微生物・藻・小動物により 生物的な処理が行われていることで、安全でおいしい水が出来上がっていたことが判った。 戦前の日本ではほとんどの浄水場で取り入れられていた方法だが、現在では5%程度になってしまっている。 自然界の仕組みを上手に活用し、大きな動力を用いたり塩素殺菌をする必要がなく、 経費がほとんどかからないことから、見直されつつある技術である。
砂粒や藻に濁りが吸着 | 藻やプランクトンが水中の養分を吸収し、砂の上層部には様々な生き物が棲む生物膜が形成され、何でも食べてどんどん小さく分解する | ||
物理ろ過 | + | 生物分解 | |
注) 生物膜の生き物たちは何でも口に入れてしまいますが、分解できないものもあります。 |